UNITT 一般社団法人大学技術移転協議会 University Network for Innovation and Technology Transfer

九大 大西さんにインタビューしました

大西 晋嗣さん
九州大学 副理事(産学官民連携、知的財産担当)
オープンイノベーションプラットフォーム (OIP) 副OIP長
大学技術移転協議会 (UNITT) 代表理事副会長

 

―本日は、RTTPについてUNITT会員を始め関心ある方々に知っていただくために、RTTP認定を受けておられるお一人である大西さんにお話を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。まず、簡単に経歴をお聞かせいただけますか。

大西

大学院修了後、企業に就職し主に研究業務に携わっていましたが、30歳でTLOに転職し、その後九州大学で職を得て現在に至ります。
企業に在職しているころは特に産学連携など行っていなかったのですが、研究開発を行う中で「もっと大学と連携して開発を進めたほうが効率よく業務ができるのではないか」と考えたことが、産学連携・技術移転に興味を持ったきっかけになります。

―それでは、これまで技術移転業務に従事されてきて、ある程度経験も積まれてきたということになるかと思いますが、なぜRTTPの認定を受けようと考えられたのでしょうか。

グローバル人材育成委員会の担当理事である山本 貴史さんから、RTTPについての情報をいただきました。
当時はUNITT会員で認定を受けている人が10人にも満たなかったですが、「技術移転に関する一定のスキルセットを有することを、客観的に証明できる国際的な制度である」との説明を受け、申請を検討しました。

―その後申請するに至ったということですが、どのように申請準備を進められましたか。

当時、グローバル人材育成委員会の委員長でもあり、すでにRTTPの認定を受けられていた加藤 浩介さんから実際の申請書類を見せていただいたり、申請手続きにおける留意点も伺ったりしました。
申請における言語は英語であるということもあり、実際に申請をされた経験のある方から具体的に様々教えていただけたことは、大変参考になりました。

―そして、審査の結果RTTPの認定を受けられました。現在、認定のメリットをどのようにお考えでしょうか。

なんといっても「国際的」な資格であるということが大きいのではないでしょうか。RTTPはAUTM*の歴代会長などを筆頭に、(2022年9月時点で)世界で630名以上の技術移転従事者が認定を受けている制度です。そのため、例えば名刺交換などの際に認定を受けていることが話題に上がったりもしますし、業務を行ううえで一定の評価を受けることができるのではと感じています。
*AUTM (Association of University Technology Managers):大学・研究機関の技術移転従事者からなる、米国に所在する国際団体。

―では最後に、UNITT会員を始め関心ある皆様に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

さきほども述べたとおり、RTTPは国際的に認められている認定制度なので、日本の技術移転・産学連携業界の発展のためにも、申請の条件を満たしている方々においてはむしろ認定を受けるべき、というくらいに考えます。実際に、自分が申請した際にもそのような気持ちが強かったです。
また、特にUNITTの理事クラスの方々にも積極的に認定を受けていただけると、会員が申請するハードルが下がるのではないか、とも思います。

―ありがとうございました。 UNITTグローバル人材育成委員会では、UNITT会員がRTTP認定を受けるためのサポートを行っていますので、今後認定を検討される方々におかれましては、ぜひ活用していただけますと幸いです。

(2023年3月15日、インタビュアー:大屋 知子, RTTP/グローバル人材育成委員会委員)

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