UNITT 一般社団法人大学技術移転協議会 University Network for Innovation and Technology Transfer

UNITT アニュアル・カンファレンス

UNITT AC2024は、盛況の内に閉幕しました。

通算21回目のUNITTアニュアルカンファレンス2024(AC2024)は、10月2日(水)~4日(金)に東京の日本科学未来館で開催されました。全国の大学、研究開発法人、TLOや企業等、産学官の技術移転・知財管理・ベンチャー支援・オープンイノベーション等に関心を寄せる方々総勢約550名が参加され、活発な議論が交わされました。 AC2024は、「“Around 20” 変わるアカデミア ~お台場で次の20年を語ろう~」をテーマとして、対面による情報交換・意見交換を通じたネットワーキングの促進を重視し、「現地で対面」に限った形態で開催しました。

10月3日10時、香月亜美実行委員長及び益一哉代表理事会長の挨拶でカンファレンスが開幕し、ご来賓(文部科学省 産業連携推進室長 迫田 健吉 様・経済産業省 大学連携推進室長 川上 悟史 様・特許庁 知的財産活用企画調整官 金子 秀彦 様)のご挨拶をいただきました。続くプレナリーセッションでは、「Around 20 変わるアカデミアと未来」と題して、激変する社会においてアカデミアに期待される役割、さらにはアカデミアが社会をリードして新しい潮流を仕掛けていくような未来の姿等を念頭に、坂田一郎様(モデレータ-;東京大学)、横山広美様(東京大学)、山本貴史様(理研イノベーション)、牧兼充様(早稲田大学)による座談会で活発な議論が交わされました。

10月3日午後から4日の午後にかけて、4つの会場で計16のセッションが開催され、登壇者と聴講者の間で双方向の議論が交わされました。4日の9時から特別セッションとして「UNITTサーベイによる過去20年の中長期統計データから学べること」も開催され多くの参加者を集めて質疑も活発でした(詳細は下記の開催概要をご参照ください)。

なお、UNITT4委員会(企画運営委員会・グローバル人材育成委員会・ネットワーキング委員会・調査広報委員会)の活動報告は時間の関係でクロージングの前に行われました。

AC2024のテーマとして掲げた「参加者交流の促進」については、プレイベントとしてワークショップを昨年より規模を拡大して10月2日午後に開催し、約170名の参加者が①大型連携の獲得とマネジメント、②研究者や企業など立場が異なる方とのコミュニケーションの取り方、③スタートアップ支援:どこまで支援する?④それぞれの組織の体制変化と効果、⑤知的財産の評価、のうち希望する討論テーマごとにグループに分かれ、活発な意見交換を通じた交流が図られました。また、お台場レインボーブリッジの夜景を眺める7階の展望レストランで開催した意見交換会には約300名の参加があり、大盛況となりました。会場が窮屈となりましたことをお詫びいたします。

AC2024はご参加くださった皆様、ご登壇くださった皆様、スポンサー・協賛・後援・共催くださった機関、企画・運営にご協力いただいた皆様のお陰で無事に盛況のうちに閉幕することができました。関係の皆様にこの場を借りて、改めて厚くお礼を申し上げます。 皆様のご意見に真摯に耳を傾け、今後も多くの方々にご参加いただけるカンファレンスとなるように努めてまいります。引き続きUNITT活動へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

UNITT AC2024開催概要

場所 日本科学未来館 7階 会場(現地開催のみ)(東京都江東区青海2-3-6)
日時 2024年
10月2日(水)15:00〜17:00 プレイベント(ワークショップ)
10月3日(木)10:00〜12:00 オープニング・プレナリーセッション
10月3日(木)13:30〜18:00 4並列セッション
10月3日(木)18:30〜20:30 意見交換会
10月4日(金)10:00〜12:00 4並列セッション
10月4日(金)13:30〜16:00 4並列セッション・クロージング
参加申込のお勧め AC2024は、「”Around 20″ 変わるアカデミア 〜お台場で次の20年を語ろう〜」をテーマとして、日本科学未来館で現地開催します。定番の2日間(10月3、4日)にわたるセミナーに加え、交流イベントとして10月2日のプレイベント(ワークショップ)および10月3日の意見交換会を企画しました。奮ってご参加ください。
なお、今回からQRコード付き名札による会場受付となります。申し込み後の自動返信メールの添付ファイル(参加登録証兼名札)を印刷し名札部分を切り取り、当日ご持参ください。
     
主催 UNITT・一般社団法人 大学技術移転協議会
共催 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
スポンサー 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
独立行政法人 工業所有権情報・研修館
特許庁IP BASE
協賛 日本弁理士会
後援 日本弁護士連合会

大学技術移転協議会のアニュアル・カンファレンス(UNITT AC)は、全国の大学・公的研究開発法人等・TLO・産業界等から500人規模の産学連携関係者が集まり、研究成果の創出・保護・活用に関する諸課題について討議する場です。2日間に渡り、プレナリーセッションに始まり、技術移転・知財管理/活用・産学連携等に関するテーマのセッションで熱い議論が展開されます。各セッションでは、前半は登壇者によるプレゼンテーション・レクチャー、そして後半は会場も巻き込んだ双方向の議論を行う進行が基本構成となります。日頃の業務上の悩み・課題・改善のアイデア等を積極的に登壇者に投げかけ、参加者の皆さんで議論を盛り上げてください。

UNITT AC 2024のプログラムは、AC 2023のアンケート結果と会員からの要望に基づき、実行委員会(ネットワーキング委員会)により決定されました。「知的財産/技術移転」、「人材育成」、 「スタートアップ」、 「トピックス」の4系列に分けられた16の様々なセッションが組まれています

産学連携・技術移転で今何が課題になっているのか、何が熱いのか、大学・研究開発法人等・TLO関係者だけでなく、産業界や専門職の方々にも、これらを知る良い機会になります。開放的なカンファレンスで、オープンな議論を深めましょう。

項目 参加者区分 参加費 申し込み方法
全セッション
(含むワークショップ)
正会員
法人賛助会員
20,000円/人
(当日申込み:22,000円/人)
(1)有料枠の方:このページ下部の参加申し込みフォームからお申し込みください。
(2)無料枠の方:正会員には3名、法人賛助会員には2名の無料参加枠があります。無料枠の方はUNITT事務局から別途お送りするご案内メールに従ってお申し込みください(7月最終週送付予定)。
個人賛助会員 10,000円/人
(当日申込み:12,000円/人)
(1)昨年度会費を納入された方(a)、及び本年度新規入会された方(b):このページ下部の参加申し込みフォームからお申込みください。なお(a)の方には今年度の年会費は10月に請求させていただきます。
(2) (1)以外の方:
ここをクリックして「個人賛助会員」の入会申込みをお願いします。
②次にこのページ下部の参加申し込みフォームからお申込みください。
会員から紹介された企業の方 20,000円/人
(当日申込み:同額)
このページ下部の参加申し込みフォームからお申し込みください。
学生 2,000円/人
(当日申込み:同額)
一般
(非会員)
30,000円/人
(当日申込み:32,000円/人)
意見交換会 全区分 5,000円※
(9/19正午締切)
※会場は、7階の展望ラウンジです。

※参加申し込みをされた方には、後日、原則各セッション(質疑応答部分を除く)の録画をオンデマンドにて配信させていただく予定です。

※お問合わせ
UNITT 事務局
〒110-0015 東京都台東区東上野2-2-3 202号室
TEL:03-6802-7822

E-mail:mail

AC2024 スポンサー


特許庁IP BASE

AC2024 協賛

UNITT AC2024プログラム (2024年10月2・3・4日(現地開催のみ))

10月2日(水) 
15:00-17:00
15:00-17:00
プレイベント(ワークショップ) (会場:未来館ホール+イノベーションホール)
ファシリテータを含む6名程度のグループディスカッション
以下の5つのテーマについて議論する。①「大型(複数機関もしくは予算規模)連携の獲得とマネジメント」②「研究者や企業など立場が異なる方とのコミュニケーションの取り方」③「スタートアップ支援:どこまで支援するか?」④「それぞれの組織の体制変化と効果」⑤「知的財産の評価」

(木星/土星/天王星)

10月3日(木) 現地
10:00-10:20
10:00-10:20 オープニング・リマーク
 ”Around 20″ 変わるアカデミア 〜お台場で次の20年を語ろう〜

1. AC 2024 実行委員長 香月 亜美(京都大学)
2. UNITT代表理事会長 益 一哉(東京工業大学学長)
3. 省庁来賓ご挨拶
  文部科学省 産業連携推進室長 迫田 健吉 様
  経済産業省 大学連携推進室長 川上 悟史 様
  特許庁 知的財産活用企画調整官 金子 秀彦 様


(未来館ホール+イノベーション)

10:20-12:00
10:20-12:00 プレナリー座談会 「Around20 変わるアカデミアと未来」
モデレーター: 坂田 一郎(東京大学) スピーカー:横山 広美(東京大学) 山本 貴史(理研イノベーション) 牧 兼充(早稲田大学)

(未来館ホール+イノベーション)

12:00-13:30 昼食
12:10-12:25 昼休み特別セッション「RTTP申請書の書き方講習」(木星) 
12:25-13:00 個別相談(グローバル人材育成委員会)
12:10-13:00 ランチセッション「UNITTACの歩き方」(ネットワーキング委員会)[昼食をご持参ください](土星)
13:30-15:30
4系列で開催
4系列で開催 A 知的財産/技術移転 B 人材育成 C スタートアップ D トピックス
13:30-15:30 1A オープン&クローズ戦略におけるアカデミア知財マネジメントの現在と未来 1B 大学等における若手研究者による産学連携と研究業績の両立に向けて 1C【特許庁IP BASEセッション】 オープンイノベーションにおける成功と罠 〜これまでの議論で⾒えてきた理想形とは〜 1D 地方大学の「これまで」と「これから」 ~持続可能な知的価値創出と社会還元の好循環システム構築を求めて~
(イノベーション) (土星) (未来館ホール) (木星)
M 山本 俊太郎(信州大学) M 川上 悟史(経済産業省) M 鮫島 正洋(内田・鮫島法律事務所) M 永富 太一(香川大学)
15:30-16:00 Coffee Break(ロビー(2))
15:30-16:00 Coffee Break(ロビー(2))
16:00-18:00
16:00-18:00 2A【INPIT スポンサーセッション】企業連携・大学発スタートアップ応援!パートナー探索と刺さる提案資料の作り方 2B 産学連携の歩き方 ~初心者・冒険者のための心得とマップ~ 2C これからの大学発スタートアップの支援と課題
2D 産学連携の「あるべき姿」とは? ~大学や国の仕組みや制度を切る!~
(木星) (土星) (未来館ホール) (イノベーション)
M 鷲﨑 亮(INPIT) M 小野山 朋美(iPSアカデミアジャパン) M 阿部 博(あずさ監査法人) M 江川 祐一郎(ダイセル)
18:30-20:30 意見交換会(展望ラウンジ)
18:30-20:30 意見交換会(展望ラウンジ)
10月4日(金) 現地
9:00-9:45
9:00-9:45 特別セッション
「UNITTサーベイによる過去20年の中長期統計データから学べること ~AUTMデータとの比較を含めて日本の大学の成長度と課題を探る~」  M 加藤 浩 (調査広報委員長;日本大学)

(未来館ホール)

10:00-12:00
10:00-12:00 3A 誰も教えてくれないお金の話 ~技術移転機関と実務者の目標設定~ 3B 多様化する産学連携の最前線!~特許ライセンスからビジネスプラン供養まで~ 3C 民間が主導する宇宙開発時代の幕開けと大学・研究機関への期待 3D【AMED スポンサーセッション】 研究者と一緒に考えてほしいデータ再現性の課題
~アカデミアシーズの導出に向けて~
(イノベーション) (未来館ホール) (木星) (土星)
M 小林 竜二(東京都立大学) M 坂本 卓司(九大OIP) M 姫野 武洋(東京大学) M 佐久 敬(AMED)
12:00-13:30 昼食 / 12:10-13:00 ランチセッション「うち、人材募集中です!」(ネットワーキング委員会)[昼食をご持参ください](土星)
13:30-15:30
13:30-15:30 4A 海外企業とのライセンス契約をいかに増やすか? 4B 産学連携・技術移転担当者の研究開発マネジメント人材としての役割 4C【弁理士会協賛セッション】 大学スタートアップの知的財産権保護の課題と解法について ~グローバルな観点を含めて~ 4D 医療データ提供・利活用のための基礎知識とケーススタディ
(土星) (未来館ホール) (イノベーション) (木星)
M 寺内 伊久郎(北海道大学) M 小泉 周(自然科学研究機構) M 木下 忠(東北大学) M 坂尾 美帆 (東京大学TLO)
15:35-16:00
15:35-16:00 UNITT4委員会委員長から活動紹介 ①企画運営:大嶋 洋一、②グローバル人材育成:石山 晃、③ネットワーキング:香月 亜美、④調査広報:加藤 浩

クロージング・リマーク
AC 2024 実行委員長 香月 亜美(京都大学)担当理事 正城 敏博(大阪大学)

(未来館ホール)

会場案内図

ワークショップの概要

ワークショップは定員に達したため、お申し込みを終了しました。

     
日時 10月2日(水) 15:00-17:00
場所 日本科学未来館 7階 会場(プログラム確定後に記載)
狙い 下記テーマに関する「お悩み」を共有し、改善に向けてディスカッションを行います。気軽でフランクなディスカッションを通じて会員間の交流を深めます。
開催形態 1グル-プファシリテーターを含め6名程度を上限にグループ分けを行い、ディスカッションを行います。経験豊富なファシリテーターがディスカッションの盛り上げ役となりますので、初心者の方も気軽にご参加いただけます。
討論テーマ 各グループには、以下の5つのテーマのいずれかを割り当ててディスカッションを行います。参加者は、参加申込の際に第1~3希望を選択してください。
①「大型(複数機関もしくは予算規模)連携の獲得とマネジメント」
②「研究者や企業など立場が異なる方とのコミュニケーションの取り方」
③「スタートアップ支援:どこまで支援するか?」
④「それぞれの組織の体制変化と効果」
⑤「知的財産の評価」
参加費 セッション参加費に含まれます。

セッションの構成と内容

セッション モデレーター スピーカー タイトルと概要
プレナリー座談会 坂田 一郎坂田 一郎 東京大学 工学系研究科 教授(技術経営戦略学専攻)総長特別参与/地域未来社会連携研究機構長
  • 横山 広美 東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 教授
  • 山本 貴史 ㈱理研イノベーション 代表取締役社長
  • 牧 兼充 早稲田大学 ビジネススクール 准教授
Around 20 変わるアカデミアと未来
近年、最終ゴールである研究成果の社会還元を達成するための手段は、伝統的な技術移転、スタートアップや共同研究だけではなく、リカレント教育やアドボカシー活動まで含めたナレッジのトランスファーやファンドレイジング、社会との多様なコミュニケーション活動にまで拡大してきている。体制においても外部法人化、新しい民間企業の参入、内製化など多様である。
日本のアカデミアが社会に研究成果を積極的に還元しはじめて20数年。このAround20において、改めて私たちのゴールや文脈、知見等を承継するとともに、最近の学術研究機関やTLOの変化、国際卓越研究大学制度、激変する社会においてアカデミアに期待される役割の変化、さらにはアカデミアが社会をリードして新しい潮流を仕掛けていくような未来の姿、その中で第三の使命である社会貢献を担う私たちはどこを目指していくかを考えるプレナリー座談会を開催する。 本セッションは、会場からの積極的なご意見や発言等を歓迎いたします。
1A
知的財産/技術移転
山本 俊太郎山本 俊太郎信州大学 学術研究・産学官連携推進機構 准教授
/URA
  • 川島 義也 物質・材料研究機構(NIMS) 企業連携室
  • 香月 亜美 京都大学 成長戦略本部
1A オープン&クローズ戦略におけるアカデミア知財マネジメントの現在と未来
オープン&クローズ戦略におけるアカデミア機関の知財マネジメントとは、企業との共有特許を共有者に独占させるか、第三者にライセンスする権利を確保するかの選択という意味合いが強い。この考え方は、産学官連携のボトルネックとされていた不実施補償問題に対する業界標準的な対応法として認知されつつあり、共同研究等における調整の円滑化という効果を生んでいる。一方で、研究成果の社会実装を推進するマネジメントとしての実効性としては、依然として課題が残る。そこで、本セッションでは、アカデミアの知財マネジメントの課題と高度化について議論したい。
1B
人材育成
川上 悟史川上 悟史経済産業省 イノベーション・環境局 大学連携推進室長
  • 高野 史好 コマツ(㈱小松製作所)CTO室 技術統括部長
  • 磐田(玄地) 朋子 芝浦工業大学 副学長/SDGs推進室長・DE&I推進室長兼務/システム理工学部環境システム学科 教授
  • 湯田 恵美 東北大学大学院 情報科学研究科 准教授
1B 大学等における若手研究者による産学連携と研究業績の両立に向けて
大学等の研究者評価において論文業績の比重は大きい傾向にある。若手研究者はより安定したポストを得るために質の高い論文の創出に注力する必要があり、腰を据えて産学連携を行うことは難しい場合も多い。その一方でノーベル賞受賞者の功績をみると、若手時代の研究成果を基盤として実用化されたものも多い。破壊的イノベーションの創出という点では、若手研究者の産学連携は非常に重要である。本セッションでは大学等の若手研究者の産学連携と研究業績の両立に向けた課題と支援策について話し合う場としたい。
1C
スタートアップ
鮫島 正洋鮫島 正洋内田・鮫島法律事務所 弁護士
  • 村上 泰一郎 ピクシーダストテクノロジーズ㈱ 代表取締役COO
  • 鬼頭 雅弘 名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部 知財・技術移転部門 部門長
  • 古橋 寛史 九州大学 学術研究・産学官連携本部 知財・ベンチャー創出グループ 教授/九大OIP(株) 執行役員
  • 金子 秀彦 特許庁 総務部 企画調査課 知的財産活用企画調整官
1C 【特許庁IP BASEセッション】オープンイノベーションにおける成功と罠 〜これまでの議論で⾒えてきた理想形とは〜
特許庁・経済産業省は、⼤学とスタートアップ・事業会社とのオープンイノベーションの更なる加速のため、モデル契約書(⼤学編)の解説パンフレット・マナーブックを公表し、資⾦⼒の無いスタートアップとの権利案分や、⼤学が適切な対価を得る⼿法等の考え⽅(マナー)を紹介してきた。本セッションでは、モデル契約書の策定に携わった有識者と産学連携の現場に携わる⽅々を招き、いくつかの想定シーンを基に、交渉の成功例や落とし⽳、経験から⾒えてきた理想的なオープンイノベーションの在り⽅について議論する。
1D
トピックス
永富 太一永富 太一香川大学 産学連携・知的財産センター センター長 教授/学長特別補佐/起業部顧問
  • 岡崎 壮悟 信州大学 研究推進部大型研究推進課 主査/学術研究・産学官連携推進機構スタートアップ・事業化推進室 室長/NEDO SSA Associate
  • 大澤 住夫 ㈱信州TLO 代表取締役社長
1D 地方大学の「これまで」と「これから」 ~持続可能な知的価値創出と社会還元の好循環システム構築を求めて~
国立大学法人化後、大学の研究成果を新たな収入機会へと繋げ、財政の安定化に貢献させることが求められてきた。そのような背景の下、多くの大学で知的財産を活用するための体制の整備、特色ある取組みが展開され、現在に至っている。しかしながら、収益の増大、安定化を実現できている地方大学はそれほど多くはないのが実情である。そのような中で、本セッションでは、ライセンス収入の拡大・ベンチャー設立など、積極的に大学の「知」を社会に還元させ、実績を上げているあるいは取り組んでいる地方大学の実例を紹介し、その取り組みから、価値創出の成功確率を高めるヒントを探っていく。
2A
知的財産/技術移転
鷲﨑 亮
鷲﨑 亮工業所有権情報・研修館 知財戦略部長
  • 小林 誠 ㈱シクロ・ハイジア 代表取締役CEO
  • 嶋野 邦彦 早稲田大学 研究戦略センター 教授/知財・研究連携支援センター 所長/弁理士
  • 鈴木 健二郎 ㈱テックコンシリエ 代表取締役
2A 【INPIT スポンサーセッション】企業連携・大学発スタートアップ応援!パートナー探索と刺さる提案資料の作り方
IPランドスケープは大企業のものだと思っていませんか?実はそんなことはありません!スタートアップ創出も含め、研究シーズの社会実装に大変役立つツールです。 本セッションでは、IPランドスケープを活用した出口戦略の策定やパートナー企業の探索に加え、企業に刺さる連携提案資料の作成方法について議論します。
2B
人材育成
小野山 朋美
小野山 朋美iPS アカデミアジャパン㈱ ライセンス部 知的財産戦略担当
  • 小野 晶子 テックマネッジ㈱ 取締役
  • 大西 晋嗣 九州大学 副理事/学術研究・産学官連携本部 教授/九大OIP㈱ 代表取締役
  • 白田 大介 北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学連携推進本部 イノベーション創造・導出ST部門 産学協働マネージャー
2B 産学連携の歩き方 ~初心者・冒険者のための心得とマップ~
知財に関する知識にとどまらず、研究者との対話力や企業との交渉力、幅広い学術分野の知見や契約書作成など、多数のスキルセットを要求される産学連携の世界。この世界で重圧に向き合い、さらには百戦錬磨の熟練者との対峙の日々に悩めるビギナーズに向け、一歩先を走る実践者たちが、この世界を冒険するための心構えを伝授します。
多種多様なバックグラウンドかつ立場にある方とのコミュニケーションを図る上でのマインドセットや産学連携実務のノウハウの先にあるキャリアパスについて、経験豊かな実践者達が実例を交えた議論を行います。「発明者に一番近いあなただからこそ」目指せる、産学連携の未来を一緒に考えましょう。
2C
スタートアップ
阿部 博
阿部 博あずさ監査法人 常務執行理事 企業成長支援本部 インキュベーション部長 パートナー/KPMG ジャパン プライベートエンタープライズセクタースタートアップ統轄パートナー/公認会計士
  • 植田 浩輔 東京大学協創プラットフォーム開発㈱ 代表取締役社長
  • 藤本 利夫 アイパークインスティチュート㈱ 代表取締役社長
  • 室田 浩司 京都大学 成長戦略本部長
2C これからの大学発スタートアップの支援と課題
大学のディープテック等の研究成果を社会実装するにあたり、従来の大手企業への技術移転だけでなく、大学発スタートアップ(SU)創出への期待が益々高まってきている。本セッションは、大学等における SU 支援の担当者を対象に、先行している海外の支援事例を紹介するとともに、日本の大学における SU 支援の「あるべき姿」等について議論したい。
2D
トピックス
江川 祐一郎
江川 祐一郎㈱ダイセル 研究開発本部バイオマスイノベーションセンター 兼 知的財産センター 主席部員 ゆめ知財事務所 代表弁理士 JPAA 知財経営コンサルタント
  • 羽山 友治 スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部 イノベーション・アドバイザー/理学博士
  • 高橋 めぐみ (株)キャンパスクリエイト 代表取締役/産学連携コーディネーター
  • 川上 登福 (株)先端技術共創機構(ATAC) 代表取締役/(株)経営共創基盤 共同経営者
2D 産学連携の「あるべき姿」とは? ~大学や国の仕組みや制度を切る!~
産学連携が抱える課題につき、国内ではあまり表立って議論されない「企業側」の視点から、大学や国が構造的に抱える問題点を”辛口”で指摘したいと思います。会場との双方向の議論も交えて、今後の産学連携の「あるべき姿」を”本音”で探るセッション。皆様の積極的な議論への参加をお願いいたします!
主なトピックスは以下の通り。
1)競争・連携・資金・雇用…?~大学の「生き残り戦略」とは
2)研究・知財・事業・経費…?~企業が求める「産学連携の成功」とは
3)人材・組織・経営・制度…?~産学連携の「あるべき姿」とは
※本セッションは、上記趣旨から配信・録画なし、現地開催のみとします。
特別セッション 加藤 浩
加藤 浩UNITT 調査広報委員長/日本大学 産官学連携知財センター 副センター長
  • 諏訪 桃子 早稲田大学TLO シニアエグゼクティブアソシエイト
  • 荻原 康幸 九州工業大学 イノベーション本部 産学イノベーションセンター 知的財産・技術移転推進部門長
  • 原田 隆 東京工業大学 情報理工学院 主任URA
  • 戸田 裕子 帝京大学 先端総合研究機構 産学連携推進センター 講師
UNITTサーベイによる過去20年の中長期統計データから学べること ~AUTMデータとの比較を含めて日本の大学の成長度と課題を探る~
<ライセンス活動>
UNITTサーベイの統計データを基に、技術移転活動の主要指標であるライセンス収入の変遷と収入の内訳、契約の傾向について、米国のデータと比較することにより、これまでの日本における技術移転活動の進展を振り返り、その統計データから見えてくる今後の課題について議論する。
<産学連携人材>
UNITTが蓄積してきた「技術移転活動」に従事している人材や組織体制に関するデータ・技術移転実績のデータなどの変化を分析するとともに、産学連携に関する政策との関連性やその影響について整理する。これにより、産学連携の現場で求められる人材のあり方について議論する。
3A
知的財産/技術移転
小林 竜二
小林 竜二東京都立大学 管理部 研究推進課 産学公連携センター兼務 産学公連携担当 URA
  • 石山 晃 ㈱東北テクノアーチ 取締役 技術部長
  • 星 エリ KOSEI LLC Co-Founder
  • 安部 英理子 九大OIP㈱ サイエンスドリブンチーム
3A 誰も教えてくれないお金の話 ~技術移転機関と実務者の目標設定~
技術移転機関(以下TLO)の存在意義の一つであるライセンス収入向上のためには、その具体目標及びそこから導出される実務者の行動目標の明確化が重要であるが、技術内容によって期待収入が大きく変わるTLO業務においてこれは簡単なことではない。
本セッションでは、国内外TLOのベンチマークデータを示しつつ、TLOのマネジメント経験、米国での実務経験とアジアでの人脈も豊富なスピーカーを迎え、中々聞けない「お金」にまつわる話題に思い切って踏み込み、TLO及び実務者が目指すべき成果目標及び行動目標の一例を示す。
3B
人材育成
坂本 卓司
坂本 卓司九大OIP㈱ ディレクター(文部科学省より出向中)
  • 山本 貴史 ㈱理研イノベーション 代表取締役社長/東京大学エクステンション㈱ 代表取締役社長/東京大学副理事/理化学研究所 副理事
  • 赤羽 亨 情報科学芸術大学院大学 教授/産業文化研究センター[RCIC] センター長
  • 河村 英昌 ㈱神社仏閣オンライン 代表取締役社長
3B 多様化する産学連携の最前線!~特許ライセンスからビジネスプラン供養まで~
産学連携の在り方は、ますます多様化しています。新たなプレーヤーや人材の参画、デジタル技術の発展による実施ハードルの低下、メディアアートや社会課題などトピックの拡大などに伴い、産学連携の実施者が実現できる未来の可能性もますます拡大していきます。
 このセッションでは、目線を少し将来に向けて、尖った産学連携の実践者とともに、今後、われわれが切り開く産学連携の将来像を垣間見る議論を行います。産学連携の実務者にとって、「そんなことも目指せるのか!」という新たな展望を開く時間にしていきます。
3C
スタートアップ
姫野 武洋
姫野 武洋東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授
  • 松村 啓 東京ステーション法律事務所
  • 伊藤 美樹 ㈱アストロスケール
  • 小畑 俊裕 (株) Synspective
3C 民間が主導する宇宙開発時代の幕開けと大学・研究機関への期待
地球近傍の宇宙空間の開拓には、輸送手段として、地上と低軌道を繋ぐ打上ロケットの低コスト化が必須であり、既に今世紀における宇宙開発競争の「主戦場」となっている。その次の近未来には、宇宙が日常的な経済活動の舞台となる時代を見据え、効率的で持続的な宇宙利用を民間企業が競う「次の主戦場」が待ち受けている。本セッションでは、宇宙利用市場を切り拓くスタートアップ2社と宇宙法と産学協同に詳しい弁護士をお招きし、知財戦略とアカデミアとの共創について議論する。
3D
トピックス
佐久 敬
佐久 敬日本医療研究開発機構 実用化推進部部長
  • 川田 純也 AMED 実用化推進部 研究成果展開推進課 調査役
  • 夏目 貴弘 ㈱浜松ファーマリサーチ 代表取締役
  • 澤邉 岳彦 Beyond Next Ventures㈱ Principal
3D 【AMED スポンサーセッション】研究者と一緒に考えてほしいデータ再現性の課題 ~アカデミアシーズの導出に向けて~
アカデミアの研究成果に基づく創薬シーズの導出支援は、医療分野において喫緊の課題である。しかし、アカデミアでの研究における試験結果の「再現性」や「信頼性」の価値評価に関して、アカデミアと企業または創薬SUを支援するVCとの間で齟齬が見られ、導出の障害となるケースが見られる。本セッションでは、アカデミアの研究成果を正しく評価するための再現性や信頼性に関して、関係者の意見に基づき議論を進めて、相互理解を深め、創薬シーズの円滑な導出並びに実用化を目指すことをその目的とする。
4A
知的財産/技術移転
小寺内 伊久郎
寺内 伊久郎北海道大学 産学・地域協働推進機構 副理事 / 副機構長 / 特任教授 / 弁理士
  • 杉本 直樹 テックマネッジ㈱ 取締役
  • 迫田 健吉 文部科学省 科学技術・学術政策局産業連携・地域振興課 産業連携推進室 室長
  • 本間 篤 北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学連携推進本部 副本部長/特任教授/RTTP
4A 海外企業とのライセンス契約をいかに増やすか?
我が国の大学等の知的財産等収入を飛躍的に増大させるためには、国内だけでなく海外への技術移転活動が重要であり、その活動を活発化させる一方策として、経験の共有に加え、大学間アライアンスの形成が効果的である。
本セッションでは、海外企業に対する大学シーズの提案から契約の交渉・締結に至るまでの工夫や争点など、海外への技術移転活動を強化するための取組みを実績ある大学等の事例を通じて共有すると共に、さらに活発化していくためには大学間でどのようなアライアンスの仕組みが考えられるかを議論する。
4B
人材育成
小泉 周
小泉 周自然科学研究機構 共創戦略統括本部 特任教授(統括URA)
  • 髙見 暁子 文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課 人材政策推進室長
  • 加藤 滋 名古屋大学未来社会創造機構 特任教授
  • 杉原 伸宏 信州大学 副理事・教授/アドミニストレーション本部 副本部長(CSO)/学術研究・産学官連携推進機構 学術研究支援本部長
4B 産学連携・技術移転担当者の研究開発マネジメント人材としての役割
日本の大学等は、国際的に競争力のあるアカデミアの基盤を確立し、質が高く多様な研究を推進するとともに、次世代を担う人材育成を行い、イノベーションの源泉となることが求められており、文部科学省では、「研究開発イノベーションの創出に関わるマネジメント業務・人材」としてワーキンググループを立ち上げ議論されてきた。アカデミアにおいてこのような業務はなぜ必要で、産学連携、技術移転従事者が、機関内外の科学技術イノベーションの創出に関わる人材全体とどのように関係し、あるいは自身の新たな業務関連先として加える等して、機関全体や社会との繋がりの高度化に寄与する可能性があるのかについて議論する。
4C
スタートアップ
木下 忠
木下 忠東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター 戦略企画部門 教授
  • 大嶋 洋一 東京工業大学 副学長(産学官連携担当)
  • 五十嵐 義弘 東京共同弁理士法人 パートナー弁理士
  • 駒谷 剛志 高島国際特許事務所 弁理士
4C 【弁理士会協賛セッション】大学スタートアップの知的財産権保護の課題と解法について ~グローバルな観点を含めて~
大学スタートアップが直面する知的財産権保護の課題に焦点を当て、事業戦略と知財戦略を一体化させた効果的なアプローチを構築することを目的とする。グローバルな観点からも知財戦略の重要性を強調し、国際競争力を高めるための方法を探る。  大学から生まれる革新的なアイデアや技術は、適切に保護され、事業戦略と統合されることで初めてその価値を最大限に発揮する。本セミナーでは、知的財産権の効果的な管理と活用を通じて、大学発のスタートアップが持続的に成長し、世界市場での競争力を高めるための指針を提供する。
4D
トピックス
坂尾 美帆
坂尾 美帆東京大学TLO
  • 足立 昌聰 ㈱JMDC 執行役員/弁護士・弁理士・情報処理安全確保支援士
  • 福田 治久 九州大学 大学院 医学研究院 医療経営・管理学講座 准教授
4D 医療データ提供・利活用のための基礎知識とケーススタディ
医療データの研究・産業界での利活用が求められる一方、その取り扱いには注意すべき点も多く、個人情報保護法や次世代医療基盤法といった関連する法規制も刻々と変化している。このセッションでは、産学連携に取り組む実務者が知っておくべき医療データ関連の基礎知識を学ぶとともに、実際に医療データを活用した事例を共有しながら、プライバシーやセキュリティ等、データマネジメントの課題と解決方法について議論する。

※ 掲載上の都合により、組織名中の「○○法人」は省略させていただきました。

AC2024のスポンサーの事業紹介

【 AMED ・日本医療研究開発機構 】

医療分野の研究成果がひらく未来
-AMEDの知財・実用化支援事業のご紹介-
医療分野の知財マネジメント・企業へのシーズ導出を支援します!AMEDの知財・実用化支援

【 INPIT・独立行政法人 工業所有権情報・研修館 】

INPITは、大学等における知財のルール策定や
産学連携活動等に関する知財課題の解決を支援します
知財支援はINPIT あなたの知財のお悩み、INPITが解決します

【 IP BASE 】

「知財って重要そうだけど、まず何をすればいいか分からない」
「誰に相談すれば良いのか分からない」
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