UNITT 一般社団法人大学技術移転協議会 University Network for Innovation and Technology Transfer

UNITT アニュアル・カンファレンス2023

UNITT AC2023は、盛況の内に閉幕しました。

節目となる20回目のUNITTアニュアルカンファレンス2023(AC2023)は、9月19日(火)~21日(木)に北海道大学で開催されました。全国の大学、研究開発法人、TLOや企業等、産学官の技術移転・知財管理・ベンチャー支援・オープンイノベーション等に関心を寄せる方々が総勢約420名で参加され、活発な議論が交わされました。
AC2023は、「原点回帰!完全現地開催で参加者交流を促進!」をテーマとして、対面による情報交換・意見交換を通じたネットワーキングの促進を重視し、新型コロナウィルス感染症の拡大以来、初となるオフラインに限った形態で開催しました。

9月20日、山本俊太郎実行委員長及び益一哉代表理事会長の挨拶でカンファレンスが開幕し、ご来賓(文部科学省 産業連携推進室長 迫田 健吉 様・経済産業省 大学連携推進室長 川上 悟史 様・特許庁 知的財産活用企画調整官 清野 千秋 様)のご挨拶、そして共催校(北海道大学 理事・副学長 増田隆夫 様)のご挨拶、UNITT4委員会(企画運営委員会・グローバル人材育成委員会・ネットワーキング委員会・調査広報委員会)の活動報告と続きました。プレナリーセッションでは、経済産業省 国際電気標準化課長の武重 竜男 様をモデレーターとして「産学官連携で取り組む標準化戦略~日本型標準加速化モデルとは?~」というタイトルで、益一哉会長も加わり、活発な議論が交わされました。
9月20日午後から21日の午後にかけて、4つの会場で計16のセションが開催され、登壇者と聴講者の間で双方向の議論が交わされました。21日の9時から特別セションとして「大学等の皆さんにも知ってい頂きたい特許出願の日公開制度」も開催されました(詳細は下記の開催概要をご参照ください)。

AC2023のテーマとして掲げた「参加者交流の促進」については、昨年に続き、プレイベントとしてワークショップを9月19日に開催し、115名の参加者が「技術移転」・「知的財産」・「ベンチャー」のうち希望する討論テーマごとにグループに分かれ、活発な意見交換を通じた交流が図られました。また、サッポロビール園で開催した意見交換会には250名の参加があり、大盛況となりました。

AC2023はスポンサー・協賛・後援の各機関やご登壇者の皆様、共催の北海道大学の皆様、企画・運営にご協力いただいた皆様、そして北海道までご参集くださった皆様のお陰で無事に盛況のうちに閉幕することができました。関係の皆様にこの場を借りて、改めて厚くお礼を申し上げます。 皆様のご意見に真摯に耳を傾け、今後も多くの方々にご参加いただけるカンファレンスとなるように努めてまいります。引き続きUNITT活動へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

UNITT AC2023開催概要

場所 北海道大学 学術交流会館 (現地開催のみ)
日時 2023年
9月19日(火)15:00〜17:00 プレイベント(ワークショップ)
9月20日(水)10:00〜12:00 オープニング・プレナリーセッション
9月20日(水)13:30〜18:00 セッション
9月20日(水)18:45〜20:45 意見交換会
9月21日(木)09:00〜09:45 特別セッション
9月21日(木)10:00〜12:00 セッション
9月21日(木)13:30〜15:45 セッション・クロージング
参加申込のお勧め AC2023は、コロナ禍収束を受けて、「原点回帰!完全現地開催で参加者交流を促進!」をテーマとして、北海道大学でオフラインのみの開催とします。定番の2日間(9月20、21日)にわたるセミナーに加え、交流イベントとして、9月19日のプレイベント(ワークショップ)及び9月20日の意見交換会(サッポロビール園;定員を増やして申込受付再開)を企画しました。奮ってご参加ください。

お陰様で9月19日のプレイベント(ワークショップ)については想定(100名)以上のお申し込を受け、会場の定員に達したため申し込みを終了しました。 ご理解くださいますと幸いです。
     
主催 UNITT・一般社団法人 大学技術移転協議会
共催 国立大学法人 北海道大学
スポンサー 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
独立行政法人 工業所有権情報・研修館
協賛 日本弁理士会
後援 日本弁護士連合会、弁護士知財ネット

大学技術移転協議会のアニュアル・カンファレンス(UNITT AC)は、全国の大学・公的研究開発法人等・TLO・産業界等から500人規模の産学連携関係者が集まり、研究成果の創出・保護・活用に関する諸課題について討議する場です。2日間に渡り、プレナリーセッションに始まり、技術移転・知財管理/活用・産学連携等に関するテーマのセッションで熱い議論が展開されます。各セッションでは、前半は登壇者によるプレゼンテーション・レクチャー、そして後半は会場も巻き込んだ双方向の議論を行う進行が基本構成となります。日頃の業務上の悩み・課題・改善のアイデア等を積極的に登壇者に投げかけ、参加者の皆さんで議論を盛り上げてください。

UNITT AC 2023のプログラムは、AC 2022のアンケート結果と会員からの要望に基づき、実行委員会(ネットワーキング委員会)により決定されました。「産学官連携トレンド」、「組織/戦略/マネジメント」、 「ベンチャー支援」、 「データ/ライフサイエンス/アグリ」の4系列に分けらえた16の様々なセッションが組まれています。
※ 昨年まで開催されていた基礎系講座の4セッションについては、UNITTの他の人材育成プログラムとの統合を予定しており、UNITT ACとは別途開催することを検討しております。

産学連携・技術移転で今何が課題になっているのか、何が熱いのか、大学・研究開発法人等・TLO関係者だけでなく、産業界や専門職の方々にも、これらを知る良い機会になります。開放的なカンファレンスで、オープンな議論を深めましょう。

項目 参加者区分 参加費 申し込み方法
全セッション
(含むワークショップ)
正会員
法人賛助会員
20,000円/人
(当日申込み:22,000円/人)
(1)有料枠の方:このページ下部の参加申し込みフォームからお申し込みください。
(2)無料枠の方:正会員には3名、法人賛助会員には2名の無料参加枠があります。無料枠の方はUNITT事務局から別途お送りするご案内メールに従ってお申し込みください。
個人賛助会員 10,000円/人
(当日申込み:12,000円/人)
(1)昨年度会費を納入された方(a)、及び本年度新規入会された方(b):このページ下部のAC2023参加申し込みフォームからお申込みください。なお(a)の方には今年度の年会費は10月に請求させていただきます。
(2) (1)以外の方:
ここをクリックして「個人賛助会員」の入会申込みをお願いします。
②次にこのページ下部のAC2022参加申し込みフォームからお申込みください。
会員から紹介された企業の方 20,000円/人
(当日申込み:同額)
このページ下部の参加申し込みフォームからお申し込みください。
学生 2,000円/人
(当日申込み:同額)
一般
(非会員)
30,000円/人
(当日申込み:32,000円/人)
意見交換会 全区分 5,280円※
(9/15正午締切)
※学内生協での開催が叶わなかったため、サッポロビール園にて実費(税込み5,280円)での実施を予定しています。
定員を増やして申し込み受付を再開しました。

※参加申し込みをされた方には、後日、プレナリーセッション及び一部のセッション(質疑応答部分を除く)の録画をオンデマンドにて配信させていただく予定です。

※お問合わせ
UNITT 事務局
〒110-0015 東京都台東区東上野2-2-3 202号室
TEL:03-6802-7822

E-mail:mail

AC2023 スポンサー

AC2023 協賛

UNITT AC2023プログラム (2023年9月19・20・21日(現地開催のみ))

9月19日(火曜) (現地開催のみ)
15:00-17:00
15:00-17:00
プレイベント(ワークショップ) 会場:北海道大学 学術交流会館
9月20日(水曜) 現地
10:00-10:30
10:00-10:30 オープニングリマーク ~ 原点回帰!完全現地開催で参加者交流を促進!~
1. AC 2023 実行委員長 山本 俊太郎(信州大学/NICT)
2. UNITT代表理事会長 益 一哉(東京工業大学学長)
3. 省庁来賓ご挨拶 文部科学省、経済産業省、特許庁 (予定)
4. 共催大学ご挨拶 北海道大学 理事・副学長 産学・地域協働推進機構長 増田 隆夫
5. UNITT4委員会委員長から活動紹介
①企画運営:大嶋 洋一、②グローバル人材育成:石山 晃、③ネットワーキング:山本 俊太郎、④調査広報:加藤 浩

(講堂)

10:30-12:00
10:30-12:00 プレナリーセッション産学官連携で取り組む標準化戦略 ー日本型標準加速化モデルとは?ー
モデレータ: 武重 竜男(経済産業省) スピーカ: 益 一哉(東工大) 澤井 克行(ダイキン) 馬田 隆明(東大FoundX)
12:00-13:30 昼食
12:10-12:25 昼休み特別セッション「RTTP申請書の書き方講習」(グローバル人材育成委員会)(講堂)
12:25- 個別相談
13:30-15:30
4系列で開催
4系列で開催 A 産学官連携トレンド B 組織/戦略/マネジメント C ベンチャー支援 D データ/ライフサイエンス/アグリ
13:30-15:30 1A 統計データからみる日本の産学連携の現状と課題 1B アウトソース?内製化?最適な産学連携・知財マネジメントとは? 1C【INPITスポンサーセッション】
『産・学・官 仁義ある戦い』 ~スタートアップ知財篇~
1D 【弁理士会協賛セッション】
巨大な無形資産・著作権のベネフィットとリスクのリアル
(講堂) (小講堂) (第1会議室) (第3会議室)
M 正城 敏博(阪大) M 荻原 康幸(九工大) M 鷲﨑 亮(INPIT) M 中川 勝吾(愛媛大)
15:30-16:00 休憩
15:30-16:00 休憩
16:00-18:00
16:00-18:00 2A 大学知財イノベーションエコシステムの目指す方向とは? 2B 社会実装を実現する研究開発プログラムマネジメント 2C 大学での備えが大学発スタートアップを強くする ~事例から学ぶリスクと知的資産のマネジメント~
2D 【AMEDスポンサーセッション】アカデミア発のシーズで海外商談会に挑む ~医療分野における海外商談会の経験と見えてきた課題~
(講堂) (第1会議室) (小講堂) (第3会議室)
M 寺内 伊久郎(北大) M 鈴木 茂行(ピーエムコンサルタントオフィス) M 明谷 早映子(東大) M 佐久 敬(AMED)
18:45-20:45 意見交換会(サッポロビール園)
18:45-20:45 意見交換会(サッポロビール園)
9月21日(木曜) 現地
9:00-9:45
9:00-9:45 特別セッション 「大学等の皆さんにも知っていただきたい特許出願の非公開制度」(特許庁・内閣府)
10:00-12:00
10:00-12:00 3A 産学協創の充実に向けた大学等の「知」の評価・算出のためのハンドブックの普及・浸透に向けて 3B カーボンニュートラル達成を目指す産学官連携推進における人材育成と組織マネジメント 3C スタートアップ支援が、受け身の起業よろず相談所になっていませんか?
~研究開発型スタートアップ支援の心構えと大切なこと~
3D 改めて考える「農林水産業分野における産学連携とは?」
(小講堂) (第3会議室) (講堂) (第1会議室)
M 川上 悟史 (経産省) M 若松 永憲(地球研) M 佐藤 和明(G人材育成委員会(名大)) M 狩野 幹人(三重大)
12:00-13:30 昼食
13:30-15:30
13:30-15:30 4A 産学官連携における知的財産戦略とELSI/RRIへの問題意識の共有 4B 成果有体物の授受における法令遵守管理・知的財産管理 4C アカデミア発医療・バイオ系スタートアップ;起業の成功・落とし穴のポイント 4D 企業へのデータ提供における大学視点での課題抽出とその解決の方向性の検討
(第1会議室) (第3会議室) (講堂) (小講堂)
M 小山田 和仁(JST) M 深見 克哉(九大) M 飯田 香緒里(医科歯科大) M 戸田 裕子(帝京大)
15:35-15:45
15:35-15:45 クロージングリマーク
AC 2023 実行委員長 山本 俊太郎(信州大学/NICT)

(講堂)

ワークショップの概要

お陰様で9月19日のプレイベント(ワークショップ)については想定(100名)以上のお申し込を受け、会場の定員に達したため申し込みを終了しました。
ご理解くださいますと幸いです。

     
日時 9月19日(火) 15:00-17:00
場所 北海道大学 学術交流会館
狙い 下記テーマに関する「お悩み」を共有し、改善に向けてディスカッションを行います。気軽でフランクなディスカッションを通じて会員間の交流を深めます。
開催形態 1グル-プ8名程度を上限にグループ分けを行い、ディスカッションを行います。経験豊富なファシリテーターがディスカッションの盛り上げ役となりますので、初心者の方も気軽にご参加いただけます。
討論テーマ 「技術移転」「知的財産」「ベンチャー」
参加費 セッション参加費に含まれます。

セッションの構成と内容

セッション モデレーター スピーカー タイトルと概要
プレナリー
(基調講演)
武重 竜男武重 竜男経済産業省 国際電気標準課長
  • 益 一哉 東京工業大学 学長
  • 澤井 克行 ダイキン工業㈱ 常務執行役員
  • 馬田 隆明 東京大学 FoundXディレクター
産学官連携で取り組む標準化戦略 ~日本型標準加速化モデルとは?~
経済産業省は「日本型標準加速化モデル」を本年6月に公表した。標準化・ルール形成は、マーケティング戦略の一環であり、知財権取得、ノウハウ秘匿などと適切に組み合わせることで、市場創出・市場獲得の強力なツールとなる。特に研究開発段階からの標準化戦略は重要であり、国の研究開発事業における評価軸としても重視されつつある。標準化人材の半数はアカデミアであり、今後、ますます産学連携による標準化活動が期待される。本セッションでは、戦略的標準化活動について、産学官のそれぞれの立場のパネリストと会場を交えて議論を行う。
1A
産学官連携トレンド
正城 敏博正城 敏博大阪大学 共創機構 教授・機構長補佐・渉外部門長
  • 迫田 健吉 文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 産業連携推進室 室長
  • 加藤 浩 日本大学 法学部教授 産官学連携知財センター副センター長 (UNITT 調査・広報委員長)
  • 山田 仁一郎 京都大学 経営管理大学院 教授(日本ベンチャー学会 副会長)
  • 原 泰史 神戸大学経営学研究科 准教授
1A 統計データからみる日本の産学連携の現状と課題
本セッションでは、文部科学省「大学等における産学連携等実施状況調査」やUNITT「大学技術移転サーベイ」からみた、産学連携活動の現状と課題、並びに、このような統計データを用いて社会科学者が推進している様々な分析のアプローチや分析結果について紹介する。これらは産学連携の実務において有益であり、技術移転マネジメントやライセンス収入等を統計的に検証することが可能になる。本セッションでは、産学連携活動に関する統計データを活用する意義と、産学連携の実務と研究の連携の可能性についても議論する。
1B
組織/戦略/マネジメント
荻原 康幸荻原 康幸九州工業大学 先端研究・社会連携本部 産学イノベーションセンター マネージャー
  • 大澤 住夫 ㈱信州TLO 代表取締役社長
  • 根本 明史 三菱ケミカル㈱ Science & Innovation Center 社内外交流推進プロジェクト プロジェクトマネジャー
  • 鈴木 真也 北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学連携推進本部 イノベーション創出部門 産学協働チーフマネージャー
1B アウトソース?内製化?最適な産学連携・知財マネジメントとは?
各大学・研究機関等は、主に下記業務についてコストや機動性など様々な観点から、アウトソースするか内製化するか、最適なマネジメントの在り方を探り続けている状況にある。
(1)発明発掘から権利化、権利維持
(2)権利の活用(ライセンス活動、ライセンス契約)
(3)起業支援、ベンチャー支援
(4)研究費獲得等
そこで、①完全アウトソース型、②完全内製化、③一部外注・一部内製、の機関にそれぞれ登壇いただき、メリットデメリット、現状体制による効果、課題など論点の整理を行いたい。
1C
ベンチャー支援
鷲﨑 亮鷲﨑 亮工業所有権情報・研修館(INPIT) 知財戦略部長
  • 吉川 彰 ㈱C&A 代表取締役CEO(東北大学 金属材料研究所 教授)
  • 酒井 宗寿 茨城大学 研究・産学官連携機構 准教授
  • 平出 高久 工業所有権情報・研修館(INPIT) 統括産学連携・スタートアップアドバイザー
1C 【INPITスポンサーセッション】 『産・学・官 仁義ある戦い』 ~スタートアップ知財篇~
INPITでは、豊富な知財支援のノウハウにより多くの産学連携・スタートアップの支援を行ってきました。
大学発スタートアップの多くは「カネ」の支援には強い興味があるものの、研究開発や経営が忙しくて「知財」のことは後回しにしがちです。そして、実際にビジネスを進める上で「知財」について慌てて対応しようとしますが、その時点ではすでに手遅れということも。
「知財で転ぶ」か「知財で跳ぶ」か。現場で奮闘する大学、スタートアップ、INPITのそれぞれの立場から熱いトークを繰り広げます!
1D
データ/ライフサイエンス/アグリ
中川 勝吾中川 勝吾弁理士/愛媛大学 社会連携推進機構 知的財産センター 准教授
  • 金丸 敏幸 京都大学国際高等教育院  附属国際学術言語教育センター 准教授
  • 八神 寿徳 三重大学みえの未来図共創機構 知的財産マネジメント部門 准教授
  • 佐竹 勝一 中村合同特許法律事務所 弁護士・弁理士
1D 【弁理士会協賛セッション】 巨大な無形資産・著作権のベネフィットとリスクのリアル
大学の研究活動においては特許が重視されているところ、教育活動と研究活動、理系と文系に関わらず大学にとってベネフィットにもリスク要因にもなり得る知的財産として、著作権の存在感が高まっている。例えば、EdTech(Education+Technology/IT)産業は、「持てる者から持たざる者へ」の理念で世界の有力大学と提携し、講義コンテンツを提供する商圏を拡大している。AIを活用した研究活動も、大学では一般的になったと言っても過言ではないだろう。大学における著作権の権利関係と活用について議論し、そのベネフィットとリスクを整理したい。
2A
産学官連携トレンド
内 伊久郎
寺内 伊久郎北海道大学 産学・地域協働推進機構副機構長(兼)産学連携推進本部長 教授・弁理士
  • 山本 英一 内閣府知的財産戦略推進事務局 参事官
  • 田中 精一 コベルコ建機㈱ 技術開発本部 知的財産部長
  • 山本 貴史 ㈱東京大学TLO顧問/東京大学副理事/理化学研究所副理事/㈱理研鼎業取締役/東京大学エクステンション㈱社長
  • 志村 勇 日本知的財産協会(JIPA) 事務局長代行(兼)関西事務所長
2A 大学知財イノベーションエコシステムの目指す方向とは?
今日の激しいグローバル競争の環境下においては、大学の研究成果を企業やスタートアップが機動的かつスピーディに事業化につなげていくことが不可欠であり、大学を中心とする知財イノベーションエコシステムの形成が必要である。本年3月に策定された「大学知財ガバナンスガイドライン」を踏まえ、産学間で現実に生じている問題事例を挙げて、大学知財イノベーションエコシステムをガイドラインに沿った形で具現化するために、大学と企業はどのような関係構築や行動をすればよいのか、産・学・官で議論する。
2B
組織/戦略/マネジメント
鈴木 茂行
鈴木 茂行ピーエムコンサルタントオフィス 代表
  • 岡田 祐二 旭化成㈱ モビリティ&インダストリアル事業本部 戦略推進部 マーケティング室 新事業創出グループ グループ長
  • 秦野 歳久 量子技術研究開発機構 量子技術基盤研究部門 研究企画部・上席研究員
  • 高橋 大喜 仙台市役所 経済局 イノベーション推進部 企業立地課 リサーチコンプレックス推進係長
2B 社会実装を実現する研究開発プログラムマネジメント
現在の社会課題・産業課題の解決には複数の学術・技術領域にまたがる横断的なアプローチが求められており、異分野融合による多様なステークホルダーとの共創を促し、社会・経済への革新性をもたらす挑戦的なプログラム/プロジェクトマネジメント(PM)スキルの重要性が高まっている。そこで、コーディネーター人材やURA等が優れた研究成果を技術移転やスタートアップ起業等により社会実装させる研究開発プロジェクト(プログラム)をマネジメントする手法と実践について、国研や自治体の産学連携コーディネーターや企業の新規事業開発研究者をパネラーに迎え、現在推進中の事例を交えつつ議論したい。
2C
ベンチャー支援
明谷 早映子
明谷 早映子東京大学 医学系研究科 利益相反アドバイザリー室長/弁護士 東京大学プリンシパルURA
  • 石川 綾子 名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部URA/輸出管理マネージャー
  • 根本 鮎子 アクアシス法律事務所 弁護士
2C 大学での備えが大学発スタートアップを強くする ~事例から学ぶリスクと知的資産のマネジメント~
本セッションでは、大学でリスクマネジメントを扱う弁護士・URAと、スタートアップ支援に強みを持つ弁護士が、現場経験にもとづく話題提供をしながら、課題と対応方針について、地に足のついた参加者との議論の場を提供する。大学でどのようなリスクマネジメントが必要か、知的資産の強化に向けた備えはどのようなものか、参加者に、具体的なイメージを持ちかえっていただくことを狙いとする。
2D
データ/ライフサイエンス/アグリ
佐久 敬
佐久 敬日本医療研究開発機構 実用化推進部部長
  • 石埜 正穂 札幌医科大学医学部 教授
  • 織田 昌幸 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授
  • 近藤 靖 京都府立大学 産学公連携リエゾンオフィス コーディネータ
  • 岡田 隆司 日本医療研究開発機構 実用化推進部 実用化推進・知的財産支援課 知的財産コンサルタント
2D 【AMEDスポンサーセッション】 アカデミア発のシーズで海外商談会に挑む ~医療分野における海外商談会の経験と見えてきた課題~
アカデミア発の研究成果・シーズを実用化につなげるには企業との共同開発がカギである。しかし、特に医療分野においては開発過程で極めて多くの費用と時間がかかり、国内だけで共同開発企業を見つけることはなかなか難しい状況にある。ではどうするか?このセッションでは、海外企業との共同開発の途を探るべく、医療分野のアカデミア研究者及び産学連携担当者それぞれの視点から海外商談会に参加した経験を共有するとともに、そこから見えてきた課題及び必要な支援とは何かを議論する。
特別セッション 千本 潤介
千本 潤介特許庁 特許出願非公開プロジェクト 事務局長
  • 廣崎 拓登 内閣府 政策統括官(経済安全保障担当)付 参事官補佐
大学等の皆さんにも知っていただきたい特許出願の非公開制度
国際情勢が複雑さを増す中、先端技術を含めた技術流出防止の必要性が高まっています。政府では、特許出願・公開を通じた安全保障上機微な発明の拡散防止を図るため、令和4年に制定した経済安全保障推進法において「特許出願非公開制度」を定め、来春からの運用開始に向けて準備を進めています。今回、本制度の概要とともに、外国出願の制限や、優先権証明書の発行の留保など、大学等の皆さまにご留意いただきたい点についてご説明させていただきますので、是非ご参加ください。
3A
産学官連携トレンド
川上 悟史
川上 悟史経済産業省 産業技術環境局 大学連携推進室 室長
  • 髙松 智寿 経済産業省 産業技術環境局 大学連携推進室 係長・博士(工学)
  • 植草 茂樹 植草茂樹公認会計士事務所
  • 吉成 昭裕 信州大学 学長戦略室 室長
  • 松本 弥生 大阪大学 オープンイノベーション機構
3A 産学協創の充実に向けた大学等の「知」の評価・算出のためのハンドブックの普及・浸透に向けて
経産省は、産学連携ガイドライン・追補版等の考え方を踏まえ、大学等の「知」の価値を評価・算出する方法を実務的な水準まで整理した「産学協創の充実に向けた大学等の「知」の価値の評価・算出のためのハンドブック」を昨年度取りまとめた。
 今年度は、組織対組織の本格的な産学官連携が一層加速することを期待し、本ハンドブックの普及・浸透を目指す。
 本セッションでは、ハンドブックの内容や関連する取組についてスピーカーにお話いただき、知の価値の対価を大学としてどのように活用していくか後半で議論する。
3B
組織/戦略/マネジメント
若松 永憲
若松 永憲総合地球環境学研究所 IR室 特任助教
  • 江川祐一郎 ㈱ダイセル バイオマスイノベーションセンター 兼 知的財産センター 主席部員 弁理士
  • 浅利美鈴 京都大学大学院 地球環境学堂・准教授
  • 野津 喬 早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科 准教授
3B カーボンニュートラル達成を目指す産学官連携推進における人材育成と組織マネジメント
カーボンニュートラルと社会実装の観点から、研究機関及び企業の登壇者を迎え、議論をいたします。カーボンニュートラル分野は、国境を越えた国際的協力や、地域や自治体との連携、社会的普及活動が必須であり、個別産業分野の社会実装とは異なる性質があるとも考えられます。本セッションは、カーボンニュートラルの社会実装達成のために必要な人材の育成、知的財産戦略や管理、他のステークホルダーとの連携やプロジェクトマネジメント等について、取り組み事例とその特徴についてお話を伺いながら進めていきます。
3C
ベンチャー支援
佐藤 和明
佐藤 和明UNITTグローバル人材育成委員会 委員(名古屋大学)
  • 高田 仁 九州大学大学院 経済学研究院 教授
  • 松橋 俊彦 情報通信研究機構 マネージャー
  • 大森 清人 富山大学 学術研究・産学連携本部 副本部長 教授
3C スタートアップ支援が、受け身の起業よろず相談所になっていませんか? ~研究開発型スタートアップ支援の心構えと大切なこと~
研究開発型スタートアップの担い手となる研究者には、事業の経験や知識がなく、起業支援の担当者は、現場で様々な「どのような支援ができるか」という悩みに直面する。「研究シーズの社会実装には起業が最適なのか」、「起業にはどのような選択肢があるか」、「様々な相談に対し、どのように支援の優先順位をつけるか」等。本セッションでは、起業支援する方が現場で抱える悩みを共有し、研究開発型スタートアップに対する支援には、何が重要か、何を優先して支援すると良いか等の、心構え・大切にしたいことなどを議論する。
3D
データ/ライフサイエンス/アグリ
狩野 幹人
狩野 幹人三重大学 学長補佐 (社会連携 (リスクマネジメント・知財) 担当)/みえの未来図共創機構 准教授 /知的財産マネジメント部門部門長/産学官連携リスクマネジメント部門 副部門長
  • 城野 理佳子 北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学協働マネージャー
  • 亀田 知佳 九州大学 オープンイノベーションプラットフォーム
  • 長濵 秀樹 宮崎大学 研究・産学地域連携推進機構 知的財産・研究リスクマネジメント部門 助教
3D 改めて考える「農林水産業分野における産学連携とは?」
大学で実施される農林水産業に関する研究領域は、農学だけでなく水産学、林学、畜産学、それらに関連する工学(機械系や土木系)など多岐に渡る。それゆえ、当該分野の産学連携においては、生物資源またはその有効成分を食品や環境・エネルギーへ利活用する事例や、大学の農学的知見と産業界の工学的技術を組み合わせたフィールドワークなど、様々な事例や取り組みが散見される。
本セッションでは農林水産業の分野における産学連携活動の事例を参考に、ベストプラクティスやあるべき姿を整理するとともに議論したい。
4A
産学官連携トレンド
小山田 和仁
小山田 和仁科学技術振興機構(JST) 研究開発戦略センター・フェロー
  • 水野 祐 シティライツ法律事務所・弁護士
  • 鈴木 睦昭 情報・システム研究機構/国立遺伝学研究所 産学連携・知的財産室 室長
  • 蔵田 伸雄 北海道大学 文学研究院 教授
4A 産学官連携における知的財産戦略とELSI/RRIへの問題意識の共有
産学官連携による研究開発の推進には、組織間の意思疎通や文化の違い、知的財産権の保護や分配、社会実装など様々な課題があります。特に近年、新興技術が我々の生活や社会にもたらす影響が注目されており、研究開発の早い段階からの倫理的・法的・社会的課題(ELSI)や責任ある研究・イノベーション(RRI)の取組み、技術ガバナンスの制度構築が求められるようになっています。このセッションでは、これらに対する理解を深め、イノベーションを加速させる知財戦略や組織的取組みの課題について議論します。
4B
組織/戦略/マネジメント
深見 克哉
深見 克哉九州大学 有体物管理センター 特任教授
  • 対馬 正秋 岩手大学 研究支援・産学連携センター 知的財産ユニット 教授
  • 三浦 詩織 新潟大学 研究統括機構・ 客員研究員
  • 渡邉 和男 筑波大学 生命環境系・教授/同学つくば機能植物イノベーション研究センター・副センター長
4B 成果有体物の授受における法令遵守管理・知的財産管理
成果有体物の授受の際に、守るべき法令(植物防疫・動物検疫・感染症法・カルタヘナ法・ABS指針等)や関連する知的財産権(契約を伴う購入等)が伴うため、成果有体物の多様性から教員でのリスク管理に限界がある。具体的に、どのような法令が関係し、どのようなリスクが存在し、どのような方法で成果有体物の提供の管理している部署と一緒に、効率的に法令遵守とリスク管理の支援が可能かについて議論する。
4C
ベンチャー支援
飯田 香緒里
飯田 香緒里東京医科歯科大学 副理事・統合イノベ―ション機構 教授 オープンイノベーションセンター長
  • 高元 丈治 Plug and Play Japan VP, Health / Head of Kyoto
  • 本郷 有克 ㈱慶應イノベーション・イニシアティブ 執行役員
  • 八木 信宏 京都大学イノベーションキャピタル/京都大学産官学連携本部
4C アカデミア発医療・バイオ系スタートアップ;起業の成功・落とし穴のポイント
世界の医療・バイオ産業での我が国の存在感の低下は認めざるを得ない状況にある中、その形勢逆転に向けてスタートアップへ寄せられる期待は大きい。現時点で把握されている我が国の大学発ベンチャーは、「バイオ・ヘルスケア」分野が最も多く、スピード感をもって新たな産業へスピード感もって成長させるために、ベンチャーキャピタルやアクセラレーターの存在は大きい。本セッションでは、医療・バイオ分野のスタートアップの創出・育成に向けて、大学・スタートアップ支援機関が取り組むべきことを徹底的に議論する。
4D
データ/ライフサイエンス/アグリ
戸田 裕子
戸田 裕子帝京大学 先端総合研究機構 産学連携推進センター 講師
  • 明谷 早映子 東京大学 医学系研究科 利益相反アドバイザリー室長/弁護士 東京大学プリンシパルURA
  • 目片 強司 金沢大学 先端科学・社会共創推進機構 法務・知的財産戦略グループリーダー・教授
  • 筧 拓也 北海道大学 産学連携推進本部 戦略企画部門 産学協働マネージャー
4D 企業へのデータ提供における大学視点での課題抽出とその解決の方向性の検討
大学、産業界ともにデータの利活用が注目されており、産学連携においてもデータ活用の動きが広がっている。一方、データは法的な枠組みが明確でないことに加え、産学間での事例や契約の蓄積も十分でなく共通の取扱いルールが構築されていない。このためデータ提供をめぐる産学間の課題が認識されつつある。今後の産学間での議論を深める端緒とするため、本セッションでは、AI開発を目的とする大学から企業へのデータ提供に着目し、まずは大学の視点からの課題を抽出するとともにその解決の方向性を議論する。

※ 掲載上の都合により、組織名中の「○○法人」は省略させていただきました。

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